研究について
- どんな研究をやっているの?
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人工生命、特に人工化学を使った研究をしています。
それからインターネットの応用研究もしています。
- 人工生命ってなに?
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主にコンピュータを使って生命現象の研究をする学問です。
生命現象のシミュレーションをして生命の本質を探ったり、
生命と同じ振舞いをするソフトウェアやロボット、物質などを作ります。
- じゃあ人工化学って何?
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人工化学は、たくさんの分子間の化学反応をコンピュータ内でシミュレートする計算方法で、
人工生命の研究手法のひとつです。
実際の化学反応も扱いますが、仮想的な化学反応も構築できます(←こっちの方が一般的)。
こちらにもう少し長い説明があります。
- 冨永研では人工生命関係で具体的に何をやっているの?
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いまは生体内反応の抽象モデルを作ることを主にやっています。
たとえば蛋白質がDNAから作られたり、ぶどう糖が分解されてエネルギーになったりする反応や、
細胞内を物質が膜につつまれて移動する現象などを人工化学を使って表現したりしています。
- バイオ系のように、生物のことだけをやってるの?
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いいえ、その他の人工化学の応用として、
分子計算(コンピュータじゃなく分子を使って計算をする)のモデルを作ったり、
自動作曲をしたり、ゲームを作ったりしています。
- 自動作曲した曲って、聴けますか?
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ここに曲がいくつかあるのでどうぞ。
- どんなゲームを作ってるの? 遊べるものはある?
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洞窟にもぐって怪物と戦うようなゲーム(ローグライクゲーム)や、
リアルタイムシミュレーションゲームなどを、人工化学を使って作れるのではないかと思い、
研究をしています。まだ楽しく遊べるようなものはできていません。
作ってみたいですか?
- シミュレーションって何ですか? どんなことをするの?
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研究室に来てくれれば、動かして見せますよ。
- iPhone や iPod Touch 用のアプリケーションってどうやって開発するの?
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Mac の上で Xcode という開発環境を使って行ないます。
作ったアプリケーションを自分の持っている iPod Touch や iPhone で動かしたり、
持っていない場合でも研究室の iPod Touch や、それがなくても
開発環境に備わっているシミュレータで動作させることができます。
言語は Objective-C です。開発のための本も研究室には多くあります。
- 冨永研の人工生命研究の目標は何ですか?
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生命の本質が知りたい、というのがひとつ。
それから、いま使われている(シリコンでできた)コンピュータ以外のコンピュータ、
例えば多数の分子の反応で計算をするコンピュータや、生物の機能を利用したコンピュータ
(脳のような、あるいは免疫系のような)を作ってみたい、というのがひとつ。
それから、生き物を丸ごとコンピュータ内でシミュレートしたい、というのも。
書き切れません。聞きに来て。
- なぜコンピュータサイエンス学部なのに人工化学なんか研究しているの?
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人工化学は化学反応系を抽象化したモデルで、数学や情報工学に基づいています。
また、シミュレーションはコンピュータ上で行ないます。
ですから、人工化学はコンピュータサイエンスに密接に関わっています。
と言うか、生き物や生命への興味に対して、コンピュータという手段で何ができるか、と考えたときに、
よい手段のひとつがたまたま人工化学だったのです。
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冨永研は、研究室で行なう研究を「コンピュータサイエンス」という枠にはめ込みません。
自分達が持つ力(もちろん、主にコンピュータサイエンスの知識と技術ですが)を発揮できる、
知的にやりがいがあって世の中に貢献できる研究を積極的に進めています。
- インターネット応用ではどんな研究をしているの?
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WWWコンテンツフィルタリングの研究や、コンテンツ評価システムの研究などをやっています。
- コンテンツフィルタリングって何?
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WWWページの内容などに応じて、そのページを利用者に見せたり見せなかったりする仕組みのことです。
- その研究は役に立つの?
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世の中で、青少年に有害な情報を見せまいとする立法の動きがあります。
技術的にこの問題を解決できなければ、コンテンツ発信に規制がかかる可能性があります。
そうなると、せっかくのインターネットの有効性が減ってしまうかも知れません。
有効なフィルタリング技術を開発できれば、そのような規制の必要はなく、
インターネットの力がこれまで通り最大限に発揮できる。
そう考えて研究開発を進めています。
- コンテンツ評価システムって何?
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世の中にあるさまざまなコンテンツ(画像、音声、その他)を評価する仕組みを考えています。
まだ思いつきの段階です。そういうシステムを作ることで、
コンテンツ創造や流通を助け、コンテンツ産業を発達させることができればと考えています。
- クラウドをどう研究に使っているの?
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冨永研ではクラウドシステムそのものを研究しているのではなく、
クラウドを使ったアプリケーションの構築を主に行なっています。
実用的なアプリケーションとするために、
商用クラウド(Amazon AWS など)を使った開発も始めました。
研究室を選ぶ
- どんな学生なら、冨永研に入ってうまくやっていけると思いますか?
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何かにつけて「楽をしたい」と考える人は、冨永研には合っていないと思います。
面白ければちょっときつくても頑張るような人は合ってると思います。
3年生の時点での能力(知識や技術)はあまり関係がありません。
やる気さえあれば、4年生でぐんと伸びますから。
- プログラミングの力に不安があるのだけど、やっていけますか。
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はい、大丈夫です。
冨永研の卒業研究には、プログラミングの力があまり必要ないものもあります。
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ただ、CSの卒業生にはある程度のプログラミング力があるべきだと私(冨永)は思っています。
研究室ではよくプログラミング講座を開くので、勉強できますよ。
(C言語、Ruby、シェルスクリプトなど)
- プログラミングの授業を担当している先生の研究室は、プログラミングが厳しいのでは?
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コンピュータサイエンスの研究では当然コンピュータを使いますので、
多くの場合にプログラミングをすることになるでしょう。
それは研究室による違いというよりも、研究テーマによる違いです。
上にも書きましたが、冨永研にもプログラミングの力があまり必要ない課題もあります。
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プログラミングの授業を担当している先生は、
(私も教えているので自分で言うのは何なのですが)
プログラミングについてよく知っていて、うまく教えることができるから担当しているのです。
研究でどちらにしろプログラミングが必要なら、
そういう先生についた方がいい、という考え方もありますよ。
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もちろん、プログラミング科目を担当していない先生で、
プログラミングをよく知っていて教えるのがうまい先生もいます。
そういう先生も、研究で必要なら学生にプログラミングをさせるでしょうね。
つまり、授業担当とは関係のない話です。
- 生物や化学の知識が全くないのだけど、やっていけますか。
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もちろん大丈夫です。
CSの学生にそういう知識がないのは当然です。
実を言うと私も少し前まではそういう知識がありませんでした。
研究課題によってはそういう知識が必要ですが、研究室にはいい教科書があります。
みんな(私も)それで勉強して研究しています。
- 卒業できるか不安なのですが…
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冨永研には、「研究室にいつも来て」「サボらなければ」卒業できるという伝統があります。
冨永研ができてから卒業研究を10年以上やってきましたが、例外はありません。
学生の力に合わせてテーマを与えるので、課題をこなせなくて卒業できない、ということはありません。
ご心配なく。
研究室の環境について
- 冨永研ではなぜ Mac ばかり使っているの?
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PC UNIX(Linux や FreeBSD など)、Windows、Mac という選択肢の中で、
インターフェイスが使いやすくて、管理の手間が少なく(ウイルス対応も含めて)、
中身が見えやすく理解しやすくて、システムを開発する時の生産性が高い、
という視点から、一番よさそうなものが Mac だったので。
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ちなみにサーバ機に対しては判断基準が違う(例えばインターフェイスがあまり問題でない)ため、
PC UNIX が主になっています。
- 冨永研ではエディタは vi しか使わせてもらえないと聞いたのですが…
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デマです(苦笑)。
冨永研で最初に教えるエディタは Mac の GUI を使った簡単なエディタです。
プログラミングでは、Mac や iPhone アプリの開発なら Xcode という
統合開発環境を使います。
- 研究室にはずっといていいのですか。
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はい、大丈夫です。たまに泊まっている学生もいます。
食事をしたりしてもよいです。よくお茶をしながらお菓子を食べています。
研究室関係の活動について
- 研究課題は自分で選べますか、それとも先生が与える課題をやるのですか。
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学生の興味と、研究室の研究の方向性を考えつつ、話をしながら課題を決めていきます。
興味のない課題を押しつけるということはありません。
- 具体的にはどんな課題がありますか。
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これまでの卒業研究を参考にして下さい。
- 研究室ではどんな力がつきますか。
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冨永研で力を入れているのが、日本語力をつけることと、プログラミング力をつけることです。
それから英語も、技術論文が読める程度の読解力と、多少の英会話力がつくように指導しています。
大学院に行く学生には、国際会議でも発表ができるように、英語での読み、書き、会話も教えます。
- 学会発表とかはありますか。
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はい、優れた研究をした学生には、学会で発表してもらうようにしています。
- 3年次の創成課題ではどんなことをやりますか。
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日本語の読み書きと、英語の読みに力を入れます。
日本語の方は読書と読書感想文をやったりします。
英語は技術文書を読む練習として、簡単なコンピュータ関連の随筆を読んだりします。
就活指導の時間もとります。
- 4年生になってからの研究室の集まりはどのような感じですか。
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4年生になってからと言うより、3年生の2月(前年度の最終発表会が終わってすぐ)から活動を始めます。
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週に一度定例で集まります。
朝から夕方までかけて、事務連絡や研究報告、論文紹介、技術文書作成指導、
プログラミング講座、研究打合せや相談、就活指導などを、
その時々に応じてやります。
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その他に、共通の研究課題を持つグループの集まりなどがあります。
- 研究室に人はいつもいますか。
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はい。定例集合の日以外でも、平日はだいたい朝から晩まで数人がいます。
私も授業や会議以外はだいたい学生の部屋にいます(そこに自分の机を持ってます)。
就職活動について
- 冨永研の就職活動支援はどんな感じですか。
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基本的に、創成課題の配属が決まってから4年生の4月までは、
研究室の軸足は就活支援に置き、並行して基礎力強化
(国語力、英語力、プログラミング力)を創成課題や全集で行ないます。
5月以降は卒業研究が主になってきます。
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前年度の例では、創成課題内で行なったり研究室の集まりで行なう
普通の指導以外に、研究室の卒業生数名に来てもらって就活に関する
講演をしてもらったり、相談に乗ってもらったりしました。
(今も続いています。平成23年6月現在。)
研究室に何度も来てくれる卒業生もいて、その度に相談した学生もいます。
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研究室の普段の活動の中でも、
会話力、自己表現力、論理力、言葉の正しい使い方など、
就活に役立つ(だけに限りませんが)力がつくような指導を心掛けています。
- 就職先はどのようなところですか。
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主にソフトウェア関連とネットワーク関連です。
あとは製造業その他のソフトウェア関連業務など。
今年で14年目の研究室なので、学部の卒業生はたくさんいます。
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ちなみに修士卒は、DVDハンディカムの制御ソフト開発、
自動車の車載機ファームウェア開発、
エレクトロニクス製品のプロダクトウェア開発、
ストレージシステムとそのドライバやアプリケーション開発、
コンピュータ周辺機器開発、ネットコンテンツ事業などです。
具体的な社名は研究室に来て聞いて下さい。
その他
- 大学院生は何人いますか。
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現在、修士2年生が2人、修士1年生が1人います。
- どうして学生はお客様じゃないの?
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「学生がお客様だ」という考え方もあります。が、冨永研ではそう考えていません。
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サービス提供者と、客とを考えると、客の方が楽です。お金を払うだけでいいからです。
サービス提供者、つまり社会人は、お金をもらう対価として
サービスを提供しなければいけません。
そのためには、知識と技術だけでなく、思いやり、配慮、共感力、倫理感、我慢強さ、向上心など、
多くのものが必要です。サービスを提供するのは大変なことなのです。
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あなたは大学を出て就職した瞬間、社会人になることを求められます。
では、大学にいるあいだ中ずっとお客様でいたら、社会人として必要なそういうものをいつ学ぶのでしょう。
突然、お客様から社会人になれると思いますか?
それは無理な話です。
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だから大学は、単に知識と技術をお金を出して買うところではなくて、
それ以外にもいろいろなことを学ぶ場で、それらは「お客様」的な考え方では学べないもの。
冨永研ではそう考えています。別に、学生に冷たくするということではありません。
- 「単位取得退学」って何ですか?
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授業の単位だけは取って、博士の学位は取らずに退学すると、
その後2年間は(審査に通れば)学位を取ることができました(その当時。今は知らない)。
そういうことをするのはよくない。ちゃんと規定年限で学位は取りましょう。
履歴も私(冨永)のようになって格好悪いし。
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